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玄天 第一巻 白虎 (White Tiger)

龍を訪ねて

投稿日時:2012/10/15(月) 19:53

夏休みのお話です。(もう2カ月もたってしまいました。)
 
長女のリクエストで、龍に会ってきました。
 
まずは龍安寺の石庭へ。
 
これは「龍」という名がついていても、龍そのものがいるわけではありません。
 
有名な石庭を、あっちからこっちから、立ったり座ったりして眺めました。
 
うーん
 
禅の世界は難しいです。
 
石庭の石もさることながら、周りの塀がかもしだす雰囲気にも心惹かれました。
 
子どもの頃に、しとしと降る雨を家の中から眺めている時の気持ちに似ていて、
 
外に遊びに行けなくてつまらないのだけれど、いつもは気づかない何かが、雨の向こうに見えるような感じ、とでも言いましょうか…
 
龍安寺に行った日に、雨が降っていたわけではないのですが、
 
そんな不思議な気持ちを思い出しました。
 
「龍安寺」という名前は、中国北宋時代の「龍安山兜率寺」に由来するそうですが、そこは龍がいると言われた山なのでしょうか?
 
 
さて、龍安寺から仁和寺を経て、お昼には名物「衣笠丼」 をいただき、さらに歩いていきました。
 
次の龍が待っていたのは、
 
妙心寺!
 
妙心寺の雲龍図については、次女の英語の教科書で知りました。教科書で取り上げられるほど有名なんですね。
 
写真で見ると、なかなか雄々しい龍です。ちょっとお年を召しているようにも見えます。作者狩野探幽が55歳のときの作品ということで、円熟味が感じられます。
 
実は、妙心寺を訪れる前は、1メートル四方ほどの板に描かれた雲龍図が、天井の真ん中にはめ込まれているのだろう、と勝手に思い込んでいました。
 
ところが、法堂に入ってみてびっくり!
 
天井いっぱいに、巨大な一匹の龍が描かれていたのです!!!
 
法堂自体、とても広いのですが、天井の雲龍図も、直径12メートルという大きさ
 
これを8年かけて描いたという狩野探幽の熱意と、その高度な技術に圧倒されました。
 
この八方睨みの龍、見る位置によって、昇り龍、下り龍と変わるそうなのですが、その技法にも驚き! 今はやりの3Dのはしり?
(残念ながら、私には難しくて、よく見分けられませんでした。)
 

『白虎』もいいけれど、何と言っても今年は辰年。『青龍』も魅力的です。
 
京都では今年、「2012年辰年 京都禅寺龍巡り」が開催されています。
http://www.zenbunka.or.jp/pub_etc/tour/entry/2012dragon.html
 
もう今年もあと3カ月をきってしまいましたが、秋の紅葉の季節はこれから。
 
この機会に、紅葉に染まる禅寺を訪れ、龍を巡ってみるのも素敵ですね。

コメント


石川さん

こんにちは。
京都ですかぁいいですね!
ブログを読んでいて、私も行きたくなりました。

迫力のある妙心寺の龍、ぜひ見たいです。

秋の京都は美しいですよ!

Posted by 鶴林 at 2012/10/16 11:33:04+09 PASS:

鶴林さま

はい、京都です。ぜひいらしてください。

紅葉は来月頃からでしょうか。今年は桜の季節が短かったので、紅葉に期待がかかります。

Posted by 石川ミカ at 2012/10/17 13:40:18+09 PASS:
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