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玄天 第一巻 白虎 (White Tiger)

プリントディスアビリティ

投稿日時:2013/02/27(水) 10:31

前回のブログで、本と音楽・映像の結びつきについてお話しましたが、これに関連して、電子書籍に代表される、音や画像・映像を伴う新たな形式の出版物を必要としている方たちのことをお伝えしたいと思います。
 

皆さんは「プリントディスアビリティ」という言葉をご存知でしょうか?
 

「プリントディスアビリティ」とは、 「印刷された文字情報を読むことができない状態」  を言います。
(「まったく読むことができない」という状態だけでなく、「読みにくい」という状態も含まれます。)
 
視覚障害のある人や、ディスレクシアの人、認知障害や知的障害のある人などが、すぐに思い浮かびますが、

たとえ障害が無くても、高齢者や、読み書きを習い始めたばかりの子供、外国から来て、またその国の言葉がよくわからない人、それから、障害やけがなどが原因で手足が不自由になり、印刷物を持っていられない、めくれない人なども含まれますから、

私達の誰もが、生涯に一度は経験する可能性のある状態、と言えるでしょう。
 

そんな人たちにとって、音や画像・映像を伴う本や印刷物は、とても役に立ちます。
 
音声や写真・絵・図・動画などで理解が深まりますし、新たな言葉や概念を学ぶこともできます。
簡単な操作で、自分に合った形式で利用できれば、身体的・心理的な負担が軽くなります。その結果、もっと読みたい、もっと知りたいという意欲もわいてきます。
 
著作権の問題など、解決しなければならない課題は多々ありますが、いつの日か、「プリントディスアビリティ」という言葉が過去のものとなる世界が来ることを願っています。

印刷物をそのまま使ってもいいし、同じ内容で違う形式の出版物も自由に選べる。それが理想です。

コメント


石川さん

こんにちは。

「プリントディスアビリティ」知りませんでした。

作品の内容(文字の部分)は、聴覚に障害のある方には文字で、視覚に障害のある方には音(朗読)で伝えるという方法になるのでしょうか?

映像では3Dが確立されていますので、よりリアルな読み物になるのでしょうね。

Posted by 鶴林 at 2013/03/14 16:18:43+09 PASS:

鶴林さま
コメントありがとうございます。

読む人のニーズに合わせた使い方ができる出版物というわけですね。

高齢者が、大活字本をわざわざ買わなくても、フォントサイズを大きくすれば、すぐに読みやすくすることができるとか。

自分にとっても、そろそろ現実的な問題…という感じなので、電子書籍の今後の動きには注目してます。

Posted by 石川ミカ at 2013/04/20 14:06:06+09 PASS:
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