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玄天 第一巻 白虎 (White Tiger)

カンフー映画2本+1

投稿日時:2013/07/30(火) 20:26

少し前になりますが、久しぶりにカンフー映画を見ました。

と言っても

1本はまるで映画のようなCM

キリン のどごし<生>CM 「カンフースター篇」です。


テレビでご覧になった方もいらっしゃるのではないでしょうか?

これ、本当に、昔のカンフー映画の「お約束」をすべて盛り込んだ、ファンにとっては涙が出るほど嬉しい作品なのです。


食事を中にいちゃもんつけられて、乱闘に突入とか

必ず一度敵は退散、もっと強い兄弟子やら師匠やらを連れてきて全面対決になるとか

壺が割れるとか(笑)


すべての「お約束」を盛り込んで、ストーリー性もある一本の短編映画に仕上げて下さいました。(拍手)

久しぶりに気持ちのいいカンフー映画を見た気分です。



そしてもう1本は


ウォン・カーウァイ監督の最新作、待ちに待った『グランドマスター』です。


これにはカンフー映画の「お約束」はまったくなく、(いや、ちょっとはあるかも)、とても洗練された作品でした。


何よりも驚いたのは、主人公を演じているトニー・レオンの身のこなし! 

この方、もう50歳を超えていらっしゃるんです、ええ。

でも、映画のパンフレットによれば、4年間、ずっとこの映画のために、地道に体づくりをし、武術の鍛錬を重ねてきたとのこと。

期間こそ違いますが、主人公と深いかかわりを持つ女性武術家を演じたチャン・ツィーイーも

ちょっと脇役っぽかったけれど、存在感のある武術家を演じた、チャン・チェンも然りで

とにかく、皆さん、実際に武術を習得した上で演じていたのです。

ここらへんは、メイキング映像なども、探せば出てくると思いますので、ぜひ、ご覧ください。


47歳からでも、鍛錬すれば、あれだけの動きができるようになる! 


武術の普遍性、可能性を感じました。


そして、今までトニーには、『白虎』の登場人物の中で、ある重要な悪役(誰でしょう??)を当てて楽しんでいた私ですが

『グランドマスター』は

ひょっとして、トニーで主人公ジョンというのも、あり得るのではないか? 

という嬉しい期待をもたらしてくれました。

(ちなみに、これまでジョン役には、正真正銘、元武術チャンピオンで、ちょっと影があるジェット・リーをイメージしていました。なんと言っても、『海洋天堂』でウミガメに扮装するという演技をすでに披露してくれているジェットですから。(いやいや、そういう理由ではありませんって。)

チャン・ツィーイーは、私の中では、ジョンの部下、ジェイドのイメージだったのですが、今回『グランドマスター』を見て、やはりぴったり、と改めて確信しました。


武術とか、人間の身体能力とか、年齢で限界を決めてしまってはいけないのですね。何歳になっても学べるし、力を伸ばせるのだと、3人の俳優さんたちが身をもって教えてくれたような気がします。そういえば、まったくタイプの違うカンフー映画、『燃えよ! じじぃドラゴン 龍虎激闘』という最近の名作(迷作?)からも、同じようなことを感じました。武術の世界に年齢なんて関係ない!という、熱い想いに満ちあふれた作品です。こちらもよろしかったらご覧ください。

とはいえ、もし自分が、今から武術を習いに行くかと聞かれたら、やっぱりそれはちょっと…。

 

 

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