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玄天 第一巻 白虎 (White Tiger)

『玄蛇』読了

投稿日時:2013/09/11(水) 15:08

9月も半ばをすぎ、朝晩は秋の気配を感じるようになりました。
 
夏休みに、やっとKylieの最新巻、Dark Serpent(『玄蛇』とKylieが名づけた巻)を読み終わりました。
 
Dark Serpent(『玄蛇』)は、『玄天』三部作、『武当山への旅』三部作に続く、『天上の闘い』三部作の第一巻にあたります。
 
『白虎』で何度もエマが「冷血」だと言われていた理由、エマの正体が、ついに明かされます。
 
そして、魔王の過去も…。
 
その過去を知り、魔王のことを、これまでとは違った目で見るようになりました。
 
長い長い物語を紡いでいくのは、作者にとって大変な作業だと思いますが、
 
それを訳す者にとっても、難しい決断を迫られることが多く、苦労が多いものです。
 
どういう展開になるのかわからない、先が見えない中で訳すのは、
 
賭けをしているような気持ちになることもしばしば。
 
この言葉でいいのだろうか? この解釈でいいのだろうか? 何度も繰り返される言葉は、くどい、稚拙な訳だと思われるのではないだろうか? その都度、言い換えた方がよいのだろうか? それとも、むしろずっと同じ言葉を使い続ける方がよいのだろうか?
 
結局のところ、繰り返される言葉が伏線となっていたり、
 
重要な意味を含んでいたりすることに、あとになって気づかされるのです。
 
Dark Serpent(『玄蛇』)は、夏休みに訪れた屋久島の宿で読みました。
 
子どもの1人が旅の途中で体調を崩してしまい、付き添いとして宿で1日過ごした時に。
 
屋久島は1ヶ月に35日間雨が降ると言われるくらい、
 
1日に何度も雨が降ります。
 
カーッと晴れたかと思えば、次の瞬間、ザーッと激しく降り注ぐ雨
 
中国の水墨画に描かれるような、岩肌が露出した山や、苔むした木々が折り重なる山
 
都会では味わえない五感への刺激
 
Dark Serpent(『玄蛇』)の世界と現実とを行ったり来たりして、不思議な時間をすごしました。
 
そうそう、シュノーケリングをした夫と子どもたちは、ウミガメが泳ぐ姿を見たそうです。
 
『玄天』シリーズを読むには、ふさわしい島ですね。

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