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玄天 第一巻 白虎 (White Tiger)

黄金杖秘聞

投稿日時:2015/11/25(水) 11:02

第7回京都ヒストリカ国際映画祭で上映されたインドネシア映画『黄金杖秘聞』
 
パンフレットには、
 
「インドネシア発、棒術アクションエンターテイメント
 黄金杖の技と心を継承する弟子は誰か――?」
 
とあります。
 
インドネシアというと、アジアのイスラム教の国
 
中国とのつながりって、あまり感じられません。
 
学生時代に国際会議のボランティアをしたとき、
 
ちょうどインドネシアから来た女性を担当し、
 
空港まで迎えにいって、宿舎に送り届けたのですが、
 
宿舎に着くなり、
 
「お祈りの時間だから、お祈りができる所はないか?」
 
と真剣な表情で迫られ、
 
あいている会議室を探して走り回った思い出が強烈で、
 
イスラム教徒の国、インドネシアのイメージがすっかり刷り込まれてしまいました。
 
でも、かつて武術漫画が人気だったこともあり、
 
武侠映画が受け入れられていると知り、親近感がわいてきます。
 
さて、映画のストーリーは、ありがちな筋立てで、
 
(詳しくはこちらで→http://www.historica-kyoto.com/films/world/the-golden-cane-warrior/
 
でも、王道をはずさないからこそ、繰り広げられるスピーディーなアクションにも集中できるというもの。
 
(ストーリーや人間関係が複雑だと、それを追うだけで頭半分使ってしまい、アクションをめいっぱい楽しむという余裕が、なかなかもてないというのは、私だけでしょうか?)
 
なんといっても、主人公を演じるゴクミ似のエヴァ・セリア
 
(ゴクミ→後藤久美子さんです。今、アレジの奥様の。かつて国民的美少女といわれましたよね。)
 
インドネシアの歌手という話ですが、いやはやよく体が動くこと。
 
仇役のレザ・ラハディアンも、顔・動きともにレベル高!
 
2人1組での秘技をともに繰り出す相手役、ニコラス・サプトラの抑えた演技も魅力的でした。
 
黄金杖にかかわる4人の弟子たちと1人の男、そして女師匠
 
それぞれが取る行動には、
 
そこにつながるそれぞれの過去がある。
 
その過去が明かされる者もいれば、語られないまま終わる者もいて
 
想像力をかきたてられる映画です。
 
個人的には、主人公と行動をともにした弟子、
 
坊主頭の男の子に心惹かれました。
 
どんな過去があり、どんな思いで今まで生きてきたんだろう、と。
 
決して単なるエンタメ映画ではありません! 

奥が深いんです。

 
インドネシア映画、
 
機会があれば、いろいろと見てみたいですね。
 

そうそう、『白虎』つながりのお話も少し。
 
『白虎』に登場する四神の1人、朱雀は、南の神。
 
そして、火をつかさどる神ということで、
 
火山の国、インドネシアを拠点としているのではないかと、常々想像していました。
 
いつも真っ赤なドレスを着ている朱雀
 
プライドが高いけれど、
 
一度打ち解けると、とても心強い味方。
 
インドネシアをはじめ、南の国々で、朱雀の武術が広まりますように。
 

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