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新選組(Shinsengumi)

『維新銃姫伝』

投稿日時:2013/08/20(火) 14:21

図書館から『維新銃姫伝』(藤本ひとみ著)という本を借りて読みました。
主人公は八重。内容は、まさに大河ドラマの世界です。

物語は、会津戦争が終わり、鶴ヶ城が開場するところから始まります。
八重は、このときの悔しさを忘れず、いつか薩長に復讐したいという想いを抱えて生きていきます。
また、山川大蔵(おおくら)との恋も並行して描かれています。(この2人は、結局結ばれることはないのですが)
大河ドラマでも、大蔵が八重を好きらしいそぶりを見せていましたね。

この本の中で、私が好きな場面は、八重が司法卿の江藤新平(8月18日放送の大河ドラマで初登場しましたね)に会いに行くシーンです。
八重は、江藤に対して、容保公が孝明天皇から宸翰(しんかん)を賜っていることを根拠に、会津は逆賊でないと訴えます。
この話は、江藤にとって初耳でした。
孝明天皇が会津を支持していたのであれば、逆に、薩長土肥はそれに逆らった逆賊となります。
江藤は、この件について、「私が必ずはっきりさせる」と言います。
ここの部分は、読んでいてスカッとしました。大河ドラマでは出てきませんでしたが・・・。
でも、結局、江藤は八重との約束を果たせないまま命を落としてしまうのが残念です。

あと、西南戦争に先立つ佐賀戦争で、絶体絶命のピンチに陥った山川大蔵を、得意の銃で助ける八重が、これまたカッコいいです。

最初に書いたとおり、八重は復讐の想いを常に抱えているのですが、キリスト教徒である新島襄と出会って結婚し、
襄からキリストの教えを聞かされるうちに、心の中で少しずつ変化が起こります。
そのうち、木戸、西郷、大久保と、薩長の重鎮が、西南戦争や暗殺などで次々と命を落とします。
そうして、ようやく八重は心の平安を得たのでした。

実は、この本以前の話を描いた『幕末銃姫伝』というものがあることを知りました。
こちらから読むべきだったのね~;; 残念;;(図書館には置いてなかったはず)

コメント


お疲れ様です。やはり あの「幕末銃姫伝」ですよね~!新しい大河ドラマが始まると分かった時!あれ!?うん?という感じでした。本は、前半だけだったんですね。心の強い女性!そうなりたいと思うけど無理だ!(苦笑)

Posted by コタロウ at 2013/08/27 08:49:03+09 PASS:

コタロウさん、コメントありがとうございます。

山川大蔵を八重が助けるシーン、大河ドラマでも見たかったけど、さすがに無理か~(^^ゞ
藤本先生のオリジナルかもしれませんものね。
大河ドラマでは佐賀戦争そのものがスルーされちゃいましたね。

Posted by 正木 at 2013/08/28 14:53:44+09 PASS:

正木さん

大変ご無沙汰いたしております。
コメントができずに申し訳ございませんでした。

西郷頼母の妻子たちの自決シーンを人形で再現した場所(会津若松)に行ったことがあります。とても切ない気持ちになったことを今でも憶えています。

大河ドラマが終わると「一年が経つのは早いな~」といつも思います。

Posted by 鶴林 at 2013/12/16 16:09:24+09 PASS:

鶴林様

コメントありがとうございました。

西郷家の女性たちの自決シーンは、他の幕末ドラマでもよく取り上げられていましたが、いつ見ても切ないですね。
特に、小さい女の子までが命を絶ったと思うと・・・。

Posted by 正木 at 2013/12/18 13:22:39+09 PASS:
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