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新選組(Shinsengumi)

中場利一『黒猫 沖田総司の死線』

投稿日時:2015/03/16(月) 12:55

またまた新選組の小説を図書館で見つけました。
黒猫といえば、晩年の総司が植木屋平五郎宅で療養中に、庭に来た黒猫を斬ろうとしたが斬れなかった、というエピソードが有名ですね。
この小説では、全編にわたって黒猫がときどき姿を見せます。総司がその猫を見て土方さんみたいだと思ったりするシーンもあり、黒猫は総司を見守る存在として描かれているかのようです。
この小説に登場する総司と、土方さん・近藤さんとの生き生きしたやり取りが好きです。ちょっと漫画っぽいノリも感じられ、楽しいです。
一方で、人を斬るときの総司はひたすら冷酷。こんな仕事に携わっているからこそ、普段は明るくしてないとやりきれないのだろうなあと思います。
この小説では、土方さんと山南さんは仲が悪いと書かれています。ちょっと残念、と思いましたが、実はそうではなく・・・。山南さんが切腹する際には、土方さんは山南さんを大切な仲間と思っていたことが分かり、心を打たれました。
また、総司は京の町医者のところである娘と知り合い、恋仲になるのですが、この娘も労咳を患っていて・・・。
最後のシーンは切なかったです;;

コメント


お疲れ様です。総司とこの黒猫の話は、有名だけど、最初に誰が書いたんですかね?最近は、なんとなく猫ブームのような・・・!?しかし近藤さんも土方さんも総司さんも新撰組が百数十年たっても日本人に語り継がれ、歴史に名が残るなんて・・・!どんな表情を示すか見てみたいです、(笑)

Posted by コタロウ at 2015/03/25 10:07:31.740304+09 PASS:

コタロウさん、コメントありがとうございます。
伝わっている総司と黒猫のエピソードについては、総司が黒猫を斬らなくてよかった、と思います。
もしも斬ってたら、きっと後世の人々から非難轟々ですよ(苦笑)。猫好きの私としても悲しいですし。

現在、こんなに新選組の小説があふれていると知ったら、新選組の皆さんは仰天するでしょうね(笑)

Posted by 正木 at 2015/03/25 13:11:21.423991+09 PASS:
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