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新選組(Shinsengumi)

『人間土方歳三 新選組副長秘め語り』

投稿日時:2016/08/17(水) 13:36

表題の本の作者である村瀬彰吾さんは、日野市にある「新選組のふるさと歴史館」の館長を務めておられます。
新選組ゆかりの地を拠点にし、綿密な調査をもとに書かれたこの本は、新選組に対する思い入れが半端ないと感じました。

この本は、明治2年に箱館にある妓楼「武蔵野」で、豪商たちが集まって「土方先生を囲む会」が開かれ、土方さんが新選組のこと、仲間たちのことを語るという形になっています。
そのため、大部分が土方さんの語り口調で、今までにない読み物となっていて新鮮です。

土方さんは京都の新選組時代、「鬼の副長」として恐れられますが、箱館に移動してからは、人が変わったように優しくなったと言われていますね。
でも、人間はそう簡単に変わるものではないでしょう。だから、「優しい土方さん」こそ本来の土方さんではないでしょうか。この本を読んで、強く感じました。
京都時代は、とにかく近藤さんを立てるため、そして、烏合の衆である新選組を武士らしくするため、土方さんは敢えて心を鬼にして、土方さんなりの苦労をしていたのですね・・・。

ちなみに、鳥羽・伏見の戦いの後、江戸に引き上げてきた新選組が五兵衛新田を拠点にしていた頃、近藤さんと土方さんが川のほとりで話し合うシーンが好きです。束の間ののどかな光景でした。

コメント


お疲れ様です。この本内容が今までと違い土方さんが、昔話をしてる感じの内容の物!確かに土方さんから見た隊士たちの人物像は珍しいですね~そして人はいろんな顔をもっているもんですね。

Posted by コタロウ at 2016/08/20 12:13:46.996984+09 PASS:

コタロウさん、ありがとうございます。
この本の中で、土方さんは特に近藤さん、総司、源さんのことを語ってます。源さん、剣がかなり強いんですよ。

Posted by 正木 at 2016/08/22 15:55:42.349776+09 PASS:
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